町工場の元工場長!経営コンサルタント上村がお届けします。
今回は私のおすすめのステンレス用エンドミルについてお話します。
ステンレス加工はアルミ加工と違い、工具寿命が短いですよね。
使用する機械や、ホルダ、加工内容など様々な要件とエンドミルとの相性が工具寿命や仕上がりに関わってきます。
工具だけ良くしたからといって加工条件が上がるわけではありませんが、私自身が相性が良く使いやすかった工具をお勧めさせていただきます。
10φ程度の工具であればお試しもしやすいと思いますので、是非使ってみてください。
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仕上げ用エンドミル
ステンレス仕上げ用超硬エンドミル
出所:エムーゲ・フランケン株式会社製品別カタログより
エムーゲ・フランケン ティノックスベース 2645T 10φ 20φ
エムーゲ・フランケンはドイツの会社です。
90年以上の歴史があり、あのタップの開発者であるとか?(詳細見つけられませんでした。)
超硬の母材がいいのか非常に強い工具が多いです。
価格も日本のお高めメーカーより若干高めで手に入ります。
物によっては安いかも。
ステンレス用というか、耐熱合金用のエンドミルなのですが、私はやってもチタン程度でしたので、ステンレスの加工が多かったです。そんな時にこちらは仕上げで大活躍してくれました。
刃長4Dのものを好んで使っていました。4Dも刃長があっても安定していたので、工具交換の手間が省けるという利点がありました。
ステンレス荒加工
日立⇒三菱日立⇒MOLDINO エポックSUSシリーズ EPSM10φ
日立のエポックシリーズです。今はMOLDINOだそうですが。
私は切削時の音からラフィングを好んでいてEPSWを良く使っていたのですが、
ステンレスだと切子が下に落ちて排出が悪い事が多いですよね。
ハイスだと見事にしなってかわしていくんですが、超硬だといきなり折れたりします。
結果、EPSMで軽い切子にしてやった方が安定しました。
CAMの進化もあって、一定の切込みで加工する事も可能になったのもうまくはまりました。
ステンレスの荒加工でお困りの方是非使ってみてください。
株式会社MOLDINO HPより
まとめ
私のおすすめ ステンレス用エンドミルは
エムーゲ・フランケン ティノックスカット
MOLDINO エポックシリーズ EPSM
でした。
エポックは使っている方も多いかとは思いますが、エムーゲフランケンはまだまだ使っている方は少ないかもしれません。
5軸マシニングでハイパーミルを使用されている方には、もしかしたらお馴染みかもしれませんね。
ちなみにハイスはOSGの粉末ハイスVP-RENFを良く使ってました。こちらは窓のくり抜きにおすすめです。
次回はアルミ用のエンドミルや、バイスなどを紹介しようかと思います。
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